うわさのチャンネル

うわさのチャンネル第7回 – 追悼 MCA(BEASTIE BOYS)

5月 18, 2012


TEXT : タレコミ (twitter : @tarekomijapan

どうも。タレコミです。最近は雷がすごかったり茨城で竜巻がおきたり、なんかいよいよ日本が亜熱帯地域になっている気がしますね。

ここ最近の話題と言えばやはりビースティ・ボーイズのMCAことアダム・ヤウク死去のニュースだろう。今回はピックアップをやめてこのことについて書こうと思う。

僕がビースティ・ボーイズにはじめてふれたのは中学生の時。中学2年くらいからなんとなく洋楽を聞き始めて、洋楽に詳しい友人から僕の音楽的好みを察してか「好きだと思うよ」とアルバム「ILL COMMUNICATION」を借りたのが最初だった。一聴してすぐに好きになった!僕はそれまでスチャダラパーしかヒップホップに触れていなかったので、ラップに対する免疫もそんなになかったのだがすごくひかれた。今まで聞いたことない音楽だった。その前後に当時ファッション誌で「Boon」という雑誌があったのだが、ビースティがでてる号があって、しかも巻頭でスチャダラパーと対談していたのですぐに購入した。それが僕が生まれてはじめて買ったファッション誌だ。それは今でもとってある。
その後にディスクユニオンで「Check Your Head」を購入しますますはまることになった。
僕の中で本当に思い入れ強いアルバムは「Check Your Head」。アディダスのキャンパスをはいたりもした。のちにビースティはスチャダラがAPEとか着だしてファッションと音楽が自分の中で繋がったのもビースティの影響が大きい。
雑誌「relax」のビースティ特集号も思いで深い。ビースティの3人をテリー・ジョンスンが書いててその絵が最高で。中はGRAND ROYAL MAGAZINEの事が詳しく書いてあった。
「こんな雑誌作ってみたいよなー」とか当時ぼんやり考えていた。

MCAはバンドではベース弾いたり、チベタンフリーダムのオーガナイズしたり、ビースティの屋台骨だと勝手に思っていた。

ビースティは僕に「自分がかっこいいと思ってることを信じる」とか「あり・なし」の境界線みたいのを大幅に広げてくれた。それは端的にいうと「自分を信じる」とか「ぶれない」とか結果的にはそういうことだったのかもしれない。
前職ではそれを全うして生きてきて、今は仕事は変わったけどこうして信頼してるDUM-DUMというメディアでこれを書かせてもらっているのはとても光栄なことだし、少しでも彼らから影響を受けたことをだせてるのかなとか一人で勝手に思っている。
誤解を恐れずいうなら僕の中でこれでビースティは完結した。アドロックとマイクDのコメントなどがでていないのでこれからビースティを続けるのかどうかはわからないが、僕の中ではひとまず完結。二人のこれからの活動にはもちろんめちゃめちゃ期待してるけど。
あのトライアングルフォーメーションをもう観れないのは本当にくやしい。これら3人の新しいラップを聞けないのは本当にくやしい。悲しいよりくやしいのほうが今は大きい。

THA BLUE HERBのニューアルバムでILL-BOSSTINOは

「ギル・スコット・ヘロンみたく死ぬまでHIP HOP」とラップしている。MCA彼もまたその一人だった。R.I.P

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