うわさのチャンネル

うわさのチャンネル第10回 – QN- New Country (ele king)

6月 24, 2012


TEXT : タレコミ (twitter : @tarekomijapan

どうも。タレコミです。台風でどしゃぶりになるけどこの時期だから無し暑かったり、そろそろ梅雨があけないかなと思ってる今日この頃ですがいかがおすごしでしょうか?

最近は違法ダウンロードの刑罰化、FREE DOMMUNEの昨年からのリベンジで今年開催が発表されるなど(しかも第一弾発表が夏目漱石という!)が話題にあがってますね。
違法ダウンロードの刑罰化は海外のニュースサイトなどでもそこそこ大きく取り上げられているようです。音楽業界(この呼び方ももう古いのかな?)の未来はいかに!

そんなこんなで今回のピックアップは!

QN- New Country

先日SIMI LABからの脱退が正式にアナウンスされたQNの3枚目のアルバム。内容は素晴らしかったのだが、その前にここ最近の彼の色々を少しばかり振り返ってみようと思う。
5月末にQNのtwitterにてSIMI LABのメンバーであるOMSBに向けた楽曲、OMSBEEFがネット上にアップされる。楽曲のタイトル通り、OMSBに向けたDIS SONGだった。のちに正式にSIMI LABから脱退していることが発覚。そしてこの3枚目のアルバム。これで終わ
りかと思いきや、この原稿を書いている6月22日現在、同じ相模原のヒップホップクルー、
SD JUNKSTAのNORIKIYOにむけてのDIS SONGを突如アップ。1か月に2人も標的にしたことがわかる。「どうしちまったんだ」「アルバムでたから売名行為か?」など様々な意見がとびかっている。私的な意見だが、ちょっと何かあった、誰かからの噂をきいた、
本当に嫌いにならないかぎり、BEEFは仕掛けないほうがいいと思う。あとあと自分の首をしめることになるのではないだろうか。

アルバムのことに話を戻そう。全体のムードとしては温かみがある。温かみがあるというかとにかくトラック、ラップ共に聞いててとにかく心地いいのだ。ベースの鳴り、極力そぎ落としたトラック構成、浮遊感あるシンセ、QNがいかに素晴らしいトラックメイカ
ーでありプロデューサーかがよくわかる。
購入しすぐにCDウォークマンにセットし外に腰かけて聞いていたのだが、外の景色との混ざり方もかなりいい。個人的なハイライトは田我流を迎えた「船出」。コズミック・ファンクならぬ桃源郷・ファンクとでも表現したくなる不思議な魅力のあるトラックに二人
とも他の楽曲にくらべどこか哀愁漂うラップを披露している。
QNはハイペースで作品を生み続けているが故にDIS  SONGもさくっと出来てしまい(しかも音楽的にも申し分ないくらいかっこよ)アップしてしまうのではないだろうか。
願わくばこれからは誰かのDIS SONGではなく僕らをワクワクさせてくれるような素晴らしい作品を期待したい。
残念ながらSIMI LABは脱退してしまったがこうして素晴らしい作品を次々とだすので、余計なことは考えず、純粋に作品を聞いて楽しみたい。このアルバムはそんなことを改めて思わせてくれた。これから暖かくなる季節。この作品を聞きながら街を散歩できたならそ
れはささやかな贅沢だろう。

プロフィール

tarekomi.japan。

タレコミです。正しく古いものは新しいと思います。
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